2016年01月08日

日本語ダメ(乂'ω')って言われた話

あけましておめでとうございました(過去形?)
今年もどうぞよろしくお願いします。
まあ年初なのでかるーく(ほんとは根詰めて書いてる余裕がないだけ)。

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posted by 樹 at 23:23 | Comment(3) | TrackBack(0) | 有機化学雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月24日

Pacifichem(環太平洋国際化学会議)2015 in ハワイに行って、ついでにNitrogenieにも行ってきた

5年おきにアメリカのハワイ・ワイキキで開かれるPacifichem(環太平洋国際化学会議)に行ってきました。

029.JPG

某会場からのビーチの絵。一応言っとくと水着で発表したりなんかする学会じゃないですよ?


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2015年12月11日

CV(履歴書)に査読歴を書く話

あ、今回のはポスドク以上の人向けな感じです。

もう最近は研究室ごとホームページを持ってるのが当たり前の時代ですので、ホームページを見ればその研究室のやってることや最近出した論文なんかも簡単にチェックできます。仕事がわからないようなサイトだったりそもそもホームページがなかったりするともう学生もやってきませんし、全然更新されてないとまた「ここやる気ないな?」とか思われるし・・・(;´'-'`)
それと同時にサイト内にスタッフ個人の業績をアップロードしてアピールすることも容易になりました。今日び研究者もそのまま講座内で居座ってれば上がれるもしくはクビにもならずにずっといられる時代でもないので、自分の仕事をアッピルしとくのも結構重要になってきています。

で、その自分の業績成果をアピールするのに、研究者(だけじゃないけど)がWEB上でCV(Curriculum Vitae, 履歴書)をアップしている人も多いかと思います。履歴書と言っても就活に使うようなテンプレ履歴書を使っている人はいませんので大体MS Wordで好き勝手書いたものを載せている場合がほとんど。てか日本以外だとそんな紙履歴書テンプレなんか使わないから日本の方がアレなんですけどね。あの手書き主義はハンコ文化の次くらいに禁止撲滅しないといけない日本文化だと思ってる私。
それはともかく、逆に何を書けばいいかというテンプレがない分、極めてフリーダムに書くことができます。それでもやっぱり読まれるものにしないといけないのである程度の書き方マナーみたいなものはあるようです。
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posted by 樹 at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 有機化学雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月22日

論文誌が高くなりすぎて

(11/22 20時ごろ、リンクとかCL, BCSJの話とか追記)
以前に論文誌が猛烈に高くなっていることを書いたことがあります。

・論文誌が高すぎて

最近はオンライン購読が多いので、この場合では1誌ごとの購読よりも複数ジャーナルのアクセス権を買うパッケージ販売がほとんどです。このパッケージ価格、2,3誌バラで購読するよりも、いらないジャーナルをバンドルした抱き合わせ商法的パッケージの方がお値段的にお得になっているので大概こういう形で交わされているのが実情です。「ならパッケージ買いの方がお得ってことじゃん?」と思うかもしれませんが、単純に単発購入が異常に高いだけです。

このただでさえ高い費用の上、毎年半端ない値上げを敢行しているために、どうにかして論文コストを下げる対策が世界的急務となっています。この改善策としてオープンアクセスジャーナルとかも一般的になってきましたが、さて現状はどうなっているでしょうか。改善したかって?いやいや全然。むしろついに論文誌購読の放棄が緊急議題に挙げられるくらいのレベルの危機的状況にまでなっています。


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posted by 樹 at 17:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 化学とネット・PC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月28日

情報ソースはウィキペディア、な論文の話

今年10月のはじめに、ABC朝日放送で『炭酸ガスと水で効率的に石油を合成した』という研究発表が報道されました。エネルギー事情は最近特に重要な問題ですから、この成果は大きな話題を集めました。

【速報】京都大学、炭酸ガスと水を使って石油合成に成功 (アルファルファモザイク)

しかし、これだけハイインパクトなトピックにも関わらず、追随する報道は全くなく、それどころか研究室からも大学からもプレスリリースがないという、いったいどうしてそんな報道をしたのかというとこからよくわからない感じになっていました(結局現時点で報道1次ソースは存在せず(朝日放送の動画はもう見れない)、まとめサイトを貼らざるをを得ない形に)。何よりも、研究者としてはその研究成果のソースである論文が一体どれなのかすら明らかにされていなかったので色々怪しい感じがどんどん強くなっていきました。

で、やっと論文の正体が明らかとなり、それは日本の国際化学論文誌であるChemistry Letters (Chem. Lett.)だったことがわかりました。


An efficient way of producing fuel hydrocarbon
from CO2 and activated water
Tadayuki Imanaka, Tadashi Takemoto
Chem. Lett. DOI: 10.1246/cl.150720


これだけでもわかる人は吉本新喜劇ばりにヽ(・ω・)/ズコーってな具合になったのですが、これが相当な論文でして。。。テレビ報道があったことも後押しして、この中身について強い批判が集まりました。

1) 「炭酸ガスと水で効率的に石油を合成と発表」のChemistry Lettersにツッコミまくる人々(Naverまとめ)
2) 「炭酸ガスと水で効率的に石油を合成」のファーストインプレッション (togetter)
3) 『炭酸ガスと水で効率的に石油を合成』:論文を読もう (隠れ家的な闇的な)

詳細は専門外ですし↑に任せるとして、でかくブチ上げたにもかかわらず突っ込みどころ満載な中身だったことに加えて、なんと学術論文にもかかわらず、その参考文献にウィキペディアが挙げられているということも判明しました(論文のref 6参照、Fischer-Tropsch processについて。読めない人は3のブログで確認してください)。

ウィキペディアと言えばいまや大体みんな検索かけて真っ先に読んじゃう、ラフに調べものするときには使っちゃうものではありますが、1)だれでも編集できるうえに 2)専門家が書いたとは限らない 3)現在残っているものが正しいという保証は一つもない という意味で確実なソースとするには極めて危ないものでもあります。そういう理由から、学生実験や雑誌会勉強会では学生に「ウィキペディアは信用するな」とか言っている教員がほとんどなわけですが、そんな中で学術雑誌がウィキペディアを公式ソースに挙げて、そしてそれをエディターが通しちゃった、という一連の流れが炎上に拍車をかけたわけです。

その結果、論文としての中身がアレな上、『ソースがウィキペディアってwwwwww』という論文を受理してしまった側にも当然批判が集まるわけで、Impact Factor値1.3の日本が誇る国産化学論文誌Chemistry Lettersはツイッター上で

「Chem. Lett.はこんな論文も通すのか」
「ウィキペディア引用するような論文通すなよ、日本化学会のレベルが疑われるぞ」
「エディターも査読も機能不全だな」
「ここまで落ちぶれたか」
「まあChem. Lett.だし仕方ないね」
「そもそもChem. Lett.って時点でお察し」
「あーChem. Lett.か・・・」
「Chem. Lett.ってもしかして査読ないの?」

といった具合のウルトラフルボッコを食らっておりました(実社会でも「あれはないわ」であふれてましたが)。IF低かろうが何だろうが化学的に、論理的におかしいものを通すのは論文として論外なんですけどね、あくまで新規性の程度で判断すべきであって。だからIF低いものほど審査ザルになるのは本来おかしいんですが。もっとも論文一個でそのjournalのクォリティを見るのもよくないんですけどね、Natureやアンゲにもゴミみたいなのもあるわけで。

さてそんな大炎上のM山レターズChem. Lett.ですが、アレな中身という論文本体とその査読についてはさておき、今日びネットデータベースも充実してきてるわけですので、『ネットコンテンツは論文の参考文献として挙げてはいけない』といったことは全然なく、むしろアメリカではそのためのルールも出来上がっているくらいです。このあたりはだいぶ前に紹介しましたが、参考にしたサイトの名称や管理人名に加えURLとそれを閲覧した年月を明記する、と言ったことが必要とされています。詳しくは↓を見てね☆(ゝω・)vキャピ

・ネットコンテンツを参考文献に挙げる話

とはいうものの、やっぱりウィキペディアをソースにするってどうよ?と思うのもよくわかります。そもそもあれが合ってるという保証ないし、いくらでも書き換えられるし、大体、同じ項目なのに言語ごとで書いてる内容違ってたりするし。
というわけで、「ウィキペディアを参考文献に挙げてるような論文wwwww」はほかにあったりするのか探してみました。

すると、大変意外なことに、いまや一流の化学論文誌(というか高IF論文)でもウィキペディアがソースに使われていることが判明したのです。

※基本的に化学研究の論文を対象にしています。化学教育分野(J. Chem. Educ.とか)になるとwikipediaを含めたネットコンテンツ引用はすさまじく多いです。

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posted by 樹 at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 化学とネット・PC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする