2012年05月28日

光延"反転"の話

前回の続きー。
光延反応はホスフィンとジアゾカルボン酸エステル、求核剤(カルボン酸やアジドなど)を用い、水酸基を直接SN2で置換する反応で、2級アルコールの場合には立体反転することになるので、望まない立体化学の水酸基の反転や、直接官能基の導入によく用いられています。

光延基本.jpg
光延反応機構.jpg

また、分子間で官能基導入をするだけではなく、大環状骨格の形成にも用いることが出来、通常の縮合法とは異なり、水酸基側を活性化して立体反転を伴ってマクロラクトン化させることができるなど幅広く応用出来る反応であります。

光延ラクトンMaier.jpg

そんな光延反応の様々な利用法を前回紹介してきました。

ところで、




錯覚.jpg

カルボカチオン経由?いえいえ、完全立体保持もあるのですよ。
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2012年05月25日

光延反応の話

光延(みつのぶ)反応はアルコールに対し、ヒドラゾンと主にカルボン酸、ホスフィンを作用させ、エステル化させる反応で、2級アルコールの場合には立体反転を伴うことから、要らない立体化学で得られたアルコールを反転させる(光延反応後に加水分解)為の手法としてよく用いられています。余談ですが管理人はこれを最初「こうえん反応」とか読んだり、総説の著者名の"Oyo Mitsunobu"をみて「光延オヨ」さんだと思ったりと色々失礼なことを個人的にしてましたすいません。正解は青山学院大学の光延旺洋(おうよう)教授(故人)です。

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2011年12月26日

期末試験も近いらしいので

期末試験が近いのか、検索ワードにそれっぽいのが並ぶようになってきました。
というわけで有機化学の基本のまとめをば。

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2011年12月08日

シグマトロピー転位で水酸基やアミンを導入する

光学活性分子の合成において立体選択的な官能基導入は極めて重要な意味を持ちます。数々の立体選択的合成法がこれまでに開発されていますが、中でもシグマトロピー転位はペリ環状反応による確実な不斉転写が可能とあって重宝されています。Claisen転位やCope転位、Stille-Wittig転位がよく使われていますが、なんとなくシグマトロピー転位というと炭素鎖を伸ばすのに使われている印象が強い気がします。というわけで今回はシグマトロピー転位による酸素・窒素官能基の導入例を集めてみました。

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2011年10月26日

Birch還元を分かりやすくするには

書くネタはいくつかあるんだけどちょっと書いてる時間がないので滞ってます
(´・ω・`)
というわけで簡単というか基本的なネタをBirch還元から。


birch反応.jpg
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