2013年06月08日

疑似科学雑感

何やらにわかに疑似科学談義が沸騰しているようで。

ラジオ出演「疑似科学を科学する」(有機化学美術館)

ネットでは電波ゆんゆんなやつからカルト化してるものまで見ますが、EM菌や『水にありがとううんぬん』いう話を今のところ実際には耳にしていないのでどこまで重症化してるのかは直接にはわかりません(と言ってる間にかなり浸透して深刻な感じになってるのね)。
ただ昨年のお盆頃、Facebookで回ってきたシェアにこんなものが来て朝から著しく不機嫌になったことはあります。

・「ありがとう」で桃が長持ち? 2000人が「いいね!」した驚きの実験(ねとらぼ)
・【桃はなんにも知らないよ】「ありがとう」で桃が長持ちした実験に3000人が「いいね!」を押した厳しい現実。(うるるねっと)

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2013年05月19日

研究者ロールモデルについて

学振締切が近いんでしょうかね、えらく学振の話が増えてきた気がします。
私のころと言えばDの先輩はそんなに数いなかったし、学振者に至っては周りかけらもいなかったので『学振?なにそれおいしいの?』くらい身近じゃなかったですねえ。というか『学振の採用は旧帝の有名研究室だけで採用されるように裏で決まっているんだよ!!!』(な、なんだってー!?)とMMRのキバヤシさん並みの噂が堂々とまかり通ってましたし、それくらい断絶されてる感ありました。説明会もサポートもなかったし。いまでも大体あってるとは思いますけどね、ノウハウの蓄積的な意味で。

学振にしてもD進にしてもアカデミア志望にしてもやっぱり先輩がいないとやりづらいですよね、徒然草にも「少しのことにも先達はあらまほしきことなり」とあるくらいですから、人生を決める事柄になればなおさらで。学振の書き方なら、最近は色々ネットでも見られるようなコンテンツも増えたのでずいぶん便利になったもんです(=ハードルも上がってるわけですがw)。

学振申請書を磨き上げる11のポイント [文章編・後編](Chem-Station)

しかし進路となるとやっぱり実際に行った人がいないとなかなかに不安です。D進ならまだしもアカデミアなんてポスドク含めそうそういません。有名大になればまあそこそこいるかとは思いますがそれ以外は全然だし。大体大学・公務員を無駄にたたいたり、研究費をバッサリ削減してヤンヤヤンヤ言われる昨今のネガティブな扱いや金銭面、生活面、超のつく就職倍率(10倍越えは当たり前)の話からすればアカデミアに残ろうとする理由を探す方が大変な気もします。ちなみにこれは日本だけの話じゃなくてアメリカ含め世界的にこういう流れのようで。↑アゲアゲ↑な中国はどうなんでしょうか、気になるところです。

と、そんな研究者をもっと知ってもらうための方法として研究者ロールモデルというものがあります。辞書的には「具体的な行動技術や行動事例を模倣・学習する対象となる人材」だそうで、要するに「目標とする人」。大学のパンフなんかにはよく研究者一人ないし二人を取り上げて、研究の話だけでなく生活、苦労話や一日の過ごし方など全般にわたる、どちらかというと人間の中身に主眼を置いた記事を用意しているところがあります。特に日本だと「女性研究者」をターゲットにした研究者ロールモデルというのが多いような気がしますね。まあ男でも少ないのだからますます女性はこういうのが必要でしょうし。

しかしこのロールモデル、いい面ばかりじゃないという指摘もあります。

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2013年04月23日

次期プリキュアに『プリキュア・エレメンツ』を提案する話

遂におかしくなったか、とか思わないで!待って!(/Д`)ノ

化学ゆるキャラの話から化学戦隊の話がちょいちょいtwitterに出てますね。
一般向けにこういうキャラで売り込むのはだいぶ前から町おこし的に全国的にやられてるので(ひこにゃんとか)大いにありだと思います。ただ、せんとくんやふなっしーみたいなのにされると業界の人が('A`)←こんな感じでもんにょりした気分になっちゃうのでそれは勘弁してもらいたいですw

さて、キャラで売るのもいいですが、せっかくの化学の内容をどうやって一般に分かってもらうか、親しんでもらうかというのは永遠のテーマだと思います。昨今はサイエンスコミュニケーターや情報発信の重要性がますます高まっており、ネットも含めてどういった手段で伝えるかを科学者側も強く考える必要が出てきました。

とは言っても個人的にはDJ iPSこと森なんとかさん事件のような、裏も取らずに発信して恥かいておきながらほぼ逆切れに近い形で執拗に責めたてる+奇人さらしあげみたいなやり方や(Natureに名指しで批判されてるのにスルーですしね、某2社は)、普段の報道の仕方を見てると、大手メディアに何かを期待するのは難しいかなあと思っています。ただ、なんでそういう風になってるかと言えば、一般人の認識として博士、研究者、化学者、技術に対する興味、親近感が希薄で、ド真面目な記事出しても大して食いつかないことが大元にあるんじゃないかとも思います。大人に対してそれを今から改善していくのはかなり大変。



じゃあどうするか。
子供のうちから化学に染めちまえばいいんですよ。

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2013年03月28日

これを英語で言えますか的Podcast

最近「化学版・これを英語で言えますか」という本が話題になっているようで、化学会年会の物販ブースでも平積みされるほどの人気になっていました。ちら見してみましたが、そういえばあれどういうんだろっていうような語句や用語が例文付きで載っていたりと面白そうでした(買えよ

というわけで化学の話ではないですが、今回は地味にどう言えばいいか分からないような言いまわし等が学習できるPodcastを紹介したいと思います。
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2013年01月18日

論文消化の話

あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします(遅
更新頻度更に下がりそうな予感がぷんぷんするんですが月一位はキープしたいなあと思っております(;´Д`)

で、大体書いてるネタは新着論文をきっかけにしてそこで気になった事柄を軸にして色々まとめるミニレビューっぽい形を取って書いてきています。気になるのがあれば単発でも取り上げますが、大体どっかがやってたり先に取り上げられたりするとかなるので、オリジナリティー(?)を出すためになるべく避けてます。おかげで書くのとまとめるのが至極メンドいのでますます遅筆化しておりますが(;´Д`)

論文からだけでなく雑誌記事からたどることもあり、C&ENとNatureの記事を元にしたロミオ・ブルーとジュリエット・ブルーの話なんかはそのタイプです(有機分子のロミオとジュリエット)。大元の論文は普通の論文チェックでは絶対見ないジャーナルでしたし、あれくらい複雑な経緯をたどっているものだと雑誌記事として背景ごとまとめてもらえないと全体が見えてこないので、そういった意味でも記事としての紹介がなかったら拾って来れなかったところです。
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posted by 樹 at 08:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 有機化学雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする