2016年01月08日

日本語ダメ(乂'ω')って言われた話

あけましておめでとうございました(過去形?)
今年もどうぞよろしくお願いします。
まあ年初なのでかるーく(ほんとは根詰めて書いてる余裕がないだけ)。

昨年夏ごろに「OLをはじめとしてアメリカ化学会の論文データ確認が極めて厳しくなった」話を書きました。

・最近のOLのはなし

デジタル加工がしやすくなったことも手伝ってねつ造データや不純物ピークぶった切りなどいろいろ出てきたためにこんなことになってしまったわけです。まあ本来正しいデータ出してりゃなんてことないわけですけど色々何かにつけてコメントだされて疑われるようになったのは非常にめんどくさいです。

しかしこの前に論文を投稿したところ、論文データに関して想定外の要求をeditorial officeから出されました。それは、

スペクトル内の非英語(日本語)部分を無くせ

というもの(ちなみに本文ではなく別ファイルのSupporting Information内)。

どういうことかというと、メーカーごとで異なりますが、クロマトのチャートや吸収スペクトルの処理ソフトの都合上、パラメーターが日本語表示される場合があります。そのため、データを吐き出した印刷媒体やファイルにもばっちり日本語が。もちろんねつ造なんかとは全然関係のないことです。ところがアメリカ化学会側からしてみればアルファベット言語でもないし、日本語なんて知らないわけだから、この日本語で書かれた個所が何を指しているのか理解できないし、読み手も日本人以外にはそのパラメータの評価解釈ができないから英語にしろ、というわけです。被害妄想的にいうと『オリジナルからピーク切り取ったバージョン』とか実は書いてあったりするんじゃないのか的な疑われ方をされているんじゃないかとも思ったり。

確かに英語論文誌で出してるんだから日本語あるのはよろしくないよねー、と言いたいところなのですがそう話は簡単ではありません。「なくせ」と言われましてもこれらは全部処理ソフトの問題なのでユーザー側がどうすることもできません。そしてその処理ソフト、国内メーカーでも全英語対応してなかったり、もしくは全英語モードバージョンのソフトは別売り(しかもすごい高い)とかそんなオチだったりするので、データは全く同じなのに論文対応するためにうん万も余計に払わないといけない事態にも。大体分析機器なんて大昔から引き継がれてきてるものばかりなので、今更全英語化しようと思ってもそもそももうソフトがないとかそういうこともあるし・・・。

やる夫aa.jpg
↑まさにこれ状態になってた僕

日本人的にはやっぱし日本語で操作して日本語でデータ出てくるのが見やすいよねーと昔からやられてきたのに、こんな事情のせいで今頃になって日本語ダメって言われるのは大変困りますよ。上記の理由からもはや対応不可能なものもあるし。まあ『非英語部分を削れ』って言われてるだけではあったので(チャートやスペクトルを残して)該当箇所(パラメータ)を切り取っちゃえば問題はないんですけど、なんかこれこそねつ造してる気分になるので実に後ろめたい感じ。結局色々お願いしてファイルパラメータを全部英語にしてもらうことができたので事なきを得ましたが、いやいや実に面倒な時代になったものです。

ちなみにアメリカ化学会じゃない学会誌(日本じゃないよ)に出した時にはこの辺スルーされてたので、全体的に英語以外不可という流れになっているわけでもないようです(気づかれなかっただけかもしれないけど)。

というわけで文科省的にもグローバルだとかなんだとか言ってますし、分析機器メーカーの皆さま、ぜひ出力ファイルはすべて英語で出してくれるような処理ソフトでお願いしますm(__)mもしくは日英切り替えが自在にできるやつ。
そんな新年早々のお願いでした、まる。
posted by 樹 at 23:23 | Comment(3) | TrackBack(0) | 有機化学雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジャーナルに投稿するなら規定に則って行う、というだけの話に感じる。

実際OLにおいては、Guidance for Authorsの3.17.2にテキストはすべて英文字で書くようにと明記されている。もっともこれが問題になる場合、投稿上必要とされていない情報を敢えて加えようとしている状況に陥っている。
一方同じACSでも、例えば、JACSのGuidance for Authorsにはそのような規定は認められない(見落としてなければ)。

このGuidanceはチャート図が弄られていない状態であることを求めてはいるが、パラメータのテーブルが削除されるようなことには言及していない。必要ない情報を取り除く作業に後ろめたさを感じる必要はない。
プレゼンテーションのために情報を示さんというなら英語で書け、英文誌なのだから、というだけのこと(メイン読者が英語圏の人々だから、ではない)。ソフトウェアの都合などはジャーナルの編集部にとって関係ない。

もし投稿規定にない要求ならば反論する。規定に記載されているならば、要求は想定外であるはずはない(指摘を受けてから投稿規定を改めて確認するだろうが)。要求に従うか、あるいは他のジャーナルに投稿すればよいだろう。
Posted by exochem13 at 2016年01月10日 18:32
exochem13さん

まあ確かにそうなんですけど、まさかSupporting Informationのなかでもメインではないパラメータ項目捕まえてこんな事言われると思ってなかったし、だれに聞いても過去そんなことを言われたことないっていうしで・・・(本文やnoteが英文なのは当たり前だし、英文誌だから英語でというのももちろんわかってますが)。この程度なら反論してもたぶん通ったんでしょうけど、今後増えそうな話かなとも思ったので対応した次第です。テキストファイルならともかく、独自形式ファイルとして最初から出されるようなものやそもそもファイルを残せないもので日本語表示するようにできてるソフトを改善してはくれませんかね、という意味でもここに書きました。

ちなみに個人的にはパラメータ部分はそのチャートがパクられてもすぐわかるように(自分の物という証拠を残したい)するため残したいのです。過去すべてを丸パクリした論文を経験しているので。


http://orgchemical.seesaa.net/article/399972155.html
Posted by かんりにん at 2016年01月11日 02:41
追記
本文のデータじゃない、という記述が抜けててわかりにくかったかと思いましたので「Supporting Information内の」であることを追記しました。
Posted by かんりにん at 2016年01月11日 02:47
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