バスクリン色の話: たゆたえども沈まず-有機化学あれこれ-
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2011年01月30日

バスクリン色の話

ちょっと前にカナダの川がバスクリン色に染まると言ったニュースがありました。

怪奇現象か!? カナダの川や噴水が緑色に(ロケットニュース)


※リンクが上手く貼れてなかったようなので修正

こうしてみると自分ちの風呂だけでなく噴水やらなんやらまでこんな蛍光緑色に染まるとすごいですね。で、なんでこうなったかというのは記事にも書いてありますが、上流で大規模な水質調査が行われたため、とのこと。その際に使われていた試薬であるフルオレセインと言う蛍光物質が原因でこうなったそうです。
フルオレセイン.jpg

フルオレセインは上図を見ても分かるようにpH依存でその構造を変え、蛍光を示すか示さないかがpHによって変わります。つまり水質が視覚的に分かるわけですね。一応そんなに害はない化合物だそうです。

とは言えこれだけどぎつく発色(しかも蛍光グリーンだし)されたらやっぱり大問題になったようで、「本当に害が無いのか」「結局汚染してるじゃないか」とかいう話になっているそうです。まあ確かにこういう蛍光物質等の発色物質はごく微量でも色が出てきちゃうので実際微量だったとしてもビジュアル的には信じがたいですからそういうのも分からんでもないですが。ただちょっと引っかかったのは、これが問題になっているのはそれが「見えているから」なんだと思います。じゃあ見えてなきゃ問題にならなかったのかと。

ちなみにフルオレセインはバスクリンなどの入浴剤に入っていますが、これは保湿、保温成分ではなく、実際の保温保湿は一緒に入っている炭酸塩や硫酸塩など無機塩によるものです。だったらわざわざあんなきっつい色つける必要ないだろ、という気もしますが入浴剤が無色透明だったら『今日は温泉だ!』と言った「入浴剤が入ってるぜ!」的スペシャル感がまるで感じられないことを考えるとやっぱり色は付いていた方がいいですねえ・・・。人間って我儘。

ちなみに私はバスクリン派ではなく、カネボウ(クラシエ)の『旅の宿シリーズ』派です(訊いてない)。
posted by 樹 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 有機化学雑記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バスクリンもpHによって色が変わるッテことになりますね。
もしかすると花の汁なんかより分かりやすかったりして。
Posted by CF3 at 2012年03月15日 21:08
>CF3さん
それは思いつかなかった、是非お風呂にNaOHとHClを用意してチェックしてみましょう!(入るな
Posted by かんりにん at 2012年03月17日 01:39
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