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2011年01月17日

天然有機化合物のお名前 (1)そのまんま編

天然物には、その単離元にちなんだ様々な名前がつけられています。大概は学名が元になっていますが中には一般名がそのまま付いているものもあります。どちらにしても中には「その名前はどうにかならんかったのか」というようなやつや「まんまやんけ!」な珍名化合物も数多く存在します。スペルミンだとかオカダ酸なんかは有名ですね。スペルミンが何かはここでは解説しないので各自ググるように。

そんな化合物から、今回は植物から採れた「まんますぎるだろ!」な名前のモノを取り上げてみました。


まずは、この寒い冬に体の芯から温まるのに欠かせない(?)ものの一つ、生姜から。このショウガ、つまりジンジャーから取れたものの一つに「ジンゲロール-gingerol-」があります。もちろんこれは英名のgingerからつけられた名前ですが、めんどくさいことに同じく生姜から単離された化合物の中に、これの和名であるショウガの名前がつけられた「ショウガオール-shogaol-」という化合物も存在するのです。どっちもショウガじゃん!まあ構造的には水酸基がβ脱離してるかしてないかだけの差なんですが。
しょうが.jpg
gingerolとshogaol.jpg

最近では、玉ねぎから取れた化合物として「オニオニン-onionin-」というものもあります。個人的にはオニオニンという響きがなんか面白いです。そのうちオニオニニンとかオニオニノン出てきそう。どうやらショウガオール的な命名の「タマネギン」という化合物はないっぽいので次回取れた際はどなたか命名してみてはどうでしょう。
たまねぎ.jpg
オニオニン.jpg

薬草として古くから知られているヨモギから単離された化合物では「ヨモギン-yomogin-」なんてのもあります。日本人からしてみればまんますぎるだろという気がしないでもないですが、このヨモギンには抗がん・抗アレルギー活性などがあるそうです。それにしてもヨモギンだのオニオニンだの、地方農業活性化キャンペーンのマスコットにでもいそうな名前ですね。
一方、よりそのまんまな名前なのが、フキノトウから単離される「フキノトキシン-fukinotoxin-」。別名をペタジテニン-petasitenine-といい、こちらの方が広く使われているようですがこのフキノトキシン、トキシンと言うだけあって強い細胞毒性を示すアルカロイドで、フキノトウを生で食べると肝臓がんになるというデータがあるそうです。フキノトウを食す際にあく抜きなどの下ごしらえが必要なのはこれ(他の毒があるかどうかは不明)を取り除くためという意味もあるようです。
ヨモギ.jpg
ふきのとう.jpg
ヨモギンとフキノトキシン.jpg

よりそのまんま、というか何のひねりもないじゃん!というのが果物の女王として知られるマンゴスチンから単離される、その名も「マンゴスチン-mangostin-」!!

mangosteen.jpg
マンゴスチン.jpg

ってそのまんまやん!!

と、思うかもしれませんが、果物のマンゴスチンは英語でmangosteen、つまり正確に言えばマンゴスティーンであり、化合物のmangostinとは明確に区別されています、とは言っても化合物の方もマンゴスティンだから殆ど同じですけど。

植物に限らない場合も山のようにあるんですが、有名でないものではゴマダラカミキリのフェロモン物質としてゴマダラクトンというテルペンも知られています。次回はゴマダラカミキリンをお待ちしております。
ゴマダラカミキリ.jpg
gomadalactone.jpg

こんな風にそのまんまな名前の化合物を始め、天然物には面白い名前がつけられているものもたくさんあります。なお続編をつくるかも、ということでエントリーを「天然有機化合物のお名前 (1)」としましたが、続けるかどうかは不明ですw


posted by 樹 at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 化合物・反応お名前 | 更新情報をチェックする
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