2016年04月20日

MS WORDショートカットや特殊アルファベットの入力法まとめ

これまでに有機化学(?)向けの特殊記号の出し方や、Powerpointでのプレゼンで使えるショートカットなどを紹介してきました。実験も重要ですが最終的には文章や発表へと移さないといけないのでこういったショートカットや、いったいどうやって出すんだかわからないような記号類を知っておくと大変便利です。そのためか、分野関係なくアクセスが多くなって本ブログで圧倒的にアクセスが多くなっています。

・Powerpointのショートカットキー

・特殊記号の出し方・ショートカットキーまとめ


と思ってよくよく振り返るとMS WORDでのショートカットとかのまとめがないことに気付いたので、今回それらをまとめることにしました。それと合わせてドイツ語やスペイン語で見る特殊アルファベットのaltコードじゃない出し方もまとめてみました。半分は個人的に使うための備忘録とかまとめ目的だったりするんですけどね。一部上のエントリと被りますが気にしない気にしない。


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posted by 樹 at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 化学とネット・PC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月01日

ゲルマニウムin有機合成の話

さて、前回の話で、ゲルマニウムが覚醒してしまったようなのでこんなタイトルの話をまとめることにしました(そうなの?

ゲルマニウムは14族の典型元素で、周期表的にはケイ素(Si)の下、スズ(Sn)の上で炭素(C)と同系列の元素です。日本ではどうにも胡散臭い健康用品として使われる印象が圧倒的に強いゲルマニウムですが、すぐに交換反応を起こしてしまうスズよりも炭素との結合(特にアルキン)が頑丈、ケイ素よりも重原子、イオン化エネルギーがSiより小さいといった特性を持っております。

周期表14族.jpg

そのため、電子材料は発光材料などと言った分野ではゲルモール(フランのOの部分がGeになったもの。Siの場合にはシロール、Snの場合にはスタノール)などの形で、構造有機化学の分野では様々な高ひずみを持つ安定化合物の合成(もちろん物性も重要ですけど)などで結構利用される元素です。そしてなぜか高い日本人研究者率。

ゲルマニウム化合物.jpg

・Stable Germanone Nat. Chem. 2012, 4, 361
・Tetragermaplatinacyclopentane Organometallics 2011, 30, 3386
・1,2-Digermabenzene Organometallics 2015, 34, 2106
・Pentagermapyramidane Organometallics 2016, 35, 346
・Spirodithienogermoles Organometallics 2016, 35, 20
・Germa[N]pericyclynes Dalton Trans. 2015, 44, 11811
・2013年までの高周期14族メタラサイクルのまとめ
M. Tanabe, Tetrahedron Lett. 2014, 55, 3641.


ちなみに創薬分子としてもゲルマニウムを持ったものはプロパゲルマニウムというものが古くから知られており、ウィルスマーカーの改善剤として使われているほか、抗がん作用も知られています。
プロパゲルマニウム.jpg


またケイ素を含むこれら高周期14族は炭素と全く違う反応性も見せます。炭素と違って結合の手が5,6本生えた5配位、6配位状態をとることが可能ですし、以下のようにTfOHやHBrと言った酸で処理することによってフェニル基をOTfやBrなどへと変換することもできます。これを利用してフェニル基を保護基として使うことも可能です。

Ge置換1.jpg
・Hoge, B. et al. Chem. Eur. J. 2016, 22, 4758

こんな風に独特の特性や反応性を示す元素にもかかわらず、どういうわけかいわゆる有機合成化学、合成反応の中でのゲルマニウムはほぼ見たことないに等しいレベルで出てきません。周期表で上下にいる元素のケイ素とスズはしょっちゅう見るのに、です。

というわけでそんな有機ゲルマニウムの合成化学上での反応をまとめてみました。


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posted by 樹 at 13:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 有機化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする